企業の社会的責任
天理時報社は1940年の設立以来、印刷業を営む企業として、社会に貢献するという「強い使命感」と「高い倫理観」を培ってきました。近年、注目を浴びている企業の社会的責任(CSR)という発想も、私たちの『一手一つの精神』に昔から組み込まれているものと言えます。
そのような背景のなか、『環境問題』への関心の高まりは当然ながら印刷業界にも波及しています。2003年1月に環境マネジメントシステム「ISO14001」の認証(JCQA-E-0447)を取得し(本社・本社工場)、環境マネジメントシステム活動に参加。さらに2007年10月には、FSC®森林認証(FSC®-CO22332)を取得し(本社・本社工場)、環境問題に対してより一層厳しい取り組みを行っています。
『品質』に関しては、奈良県でも数少ない大型設備を備える「総合印刷会社」としてお客さまや社会への貢献を目指し、2000年4月にいち早く「ISO9001」の認証(JQA-QM-4652)を取得しました。「お客さま視点に立ったものづくりの仕組み」を一層強化しております。
天理時報社は、『地域社会との共存・共生』へ向け、環境や人権に対する取り組みも積極的に行っております。今後とも継続的なCSRの取り組みを行い、より一層社会への貢献、地域社会との共存・共生を目指していく所存であります。
太陽光発電
天理市と「災害時における避難場所の施設利用に関する協定」を締結
2020年より輪転工場屋上に年間約7万キロワットアワーを発電する太陽光発電パネルと蓄電池設備を設置する事によって、年間約3万1千キロの二酸化炭素排出削減に取り組んでいます。
また、天理市と「災害時における避難場所の施設利用に関する協定」を締結し、輪転工場内の休憩室や空きスペースを地域住民約130人の一時避難場所として提供し、太陽光発電による災害避難時の電力を確保しております。
CSRへの取り組み(ワンスター認定)
6月25日、全日本印刷工業組合連合会(全国で5,418社加盟)による第一期のCSR認定企業として当社が「ワンスター認定」されました。この認定制度は、
(1)コンプライアンス
(2)環境
(3)情報セキュリティ
(4)品質
(5)雇用・労働安全
(6)財務・業績
(7)社会貢献・地域志向
(8)情報開示・コミュニケーション
という8つの分野で評価された企業に認可されるものです。
これからも天理時報社は、社会的責任を担い、企業価値を向上させ、長期にわたる持続可能な発展の礎をつくるために、CSRへ積極的に取り組んで参ります。
環境への取り組み
FSC®森林認証の取得
弊社は、2007年10月、FSC森林認証を取得しました。FSC®認証は、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益に適い、経済的に継続可能な、適切な森林管理を広めるための国際的な認証制度です。
消費者が「FSCロゴマーク」が表示された製品を選択することにより、環境や社会に大きな負荷を掛けずに生産された製品を選択できる仕組みづくりになっています。
環境方針(ISO14001)
『ISO14001認証取得の対象範囲』:本社、本社工場
A.事業活動における用紙及び資材、資源の削減に努め、環境保全、省エネルギーを推進します。
●環境負荷の少ない製品の設計及びサービスの提供に努めます(再生紙や大豆油インキ等)
●地域社会の環境に配慮します
B.環境マネジメントシステムの継続的改善を図り、環境汚染の予防に努めます。
●再使用、再利用、削減、禁止の4R推進
C.環境に関する適用可能な法規制、天理時報社が同意する業界規範、自主管理基準など、その他の要求事項を順守します。
D.環境目的及び目標を設定し、資源の節約と再利用を促進するため、廃棄物の分別収集、化石燃料の削減、グリーン調達の徹底を図り、それらの実施状況を検証するため内部監査を行い、見直し、環境マネジメントシステムの効果的な運用に努めます。
E.環境方針は文書化し、教育及び啓蒙活動を行い、全従業員に周知徹底を図ります。環境マネジメントシステムの効果的な推進のため、環境・品質委員会を設置します。
F.環境方針は公表し、一般の人々から要望のある場合は配布します。
2002年7月1日 制定
2012年11月5日 改定
株式会社 天理時報社
代表取締役社長 前川 誠司
品質方針(ISO9001)
天理時報社は、奈良でも数少ない『総合印刷会社』としてお客様の伝えたい情報を形にし、社会、地域に貢献するため2000年4月に国際規格ISO9001(JQA-QM-4652)の認証を取得し、『品質方針』を設定しました。これより『お客さま視点に立ったものづくりの仕組み』を強化し、品質保証活動をより積極的に取り組む決意を表明しています。
品質方針
●品質第一に徹し信頼される製品を提供して、
顧客と社会の繁栄に貢献する
『ISO9001認証取得の対象範囲』:本社、本社工場(2022年7月1日現在)
『登録活動範囲』:商業印刷物の設計・開発及び製造
1.本社
・総務部(総務課・会計課・資材課・経営企画課)
・営業部(営業管理課・営業1課~営業6課・営業開発課)
・制作部(制作管理課・製版課)
・製造部(生産管理課・印刷課-環境・生産管理係)
2.本社工場
・製造部(印刷課-枚葉印刷係・輪転印刷係・製本課)
社会貢献
地域との共存・共生
大和川 水環境改善活動
天理時報社では、「社会貢献の一環」として「大和川の水質環境改善」への取り組みを行っています。
水質改善策として大和川流域では2006年9月にCプロジェクト計画2006(水環境編)を策定され、2010年の平城遷都1300年を目標年とした3つの水環境改善対策(発生源対策・汚濁負荷削減対策・河川の本来機能再生対策)について、流域住民・関係機関等が連携・協働した活動が繰り広げられております。最近では大きな成果が現れて、水質指標の改善やアユの遡上や産卵も確認されています。
2010年3月には、産学官民連携の一環である「大和川 水環境改善活動発表・研究・交流会2010」に協力させて頂きました。
ハンディキャップを持たれる方々と共に
天理時報社は、『地域との共存・共生』を目指しています。
その一環としてハンディキャップもちながら働かれることを希望される方々の支援を継続的に推進しています。
人権活動への取り組み
天理時報社は、社会に対して責任を持つ企業として、「人権」について深く理解し、正しい知識を身につけておかなければならないと考えています。
その一環として、人権について検討する部署を設置し、自治体主催の人権セミナー等に積極的に参加しております。企業の啓発担当者との情報交換を図りつつ、社員の人権啓発のみならず印刷業界全体の啓発活動に努めています。
AED設置
天理時報社は、AED(自動体外式除細動器)を2009年3月に設置しました。
AEDとは、心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与えて、正常なリズムに戻すための医療機器です。
従業員の安全・生命を守るため、企業が最大限の努力をすることは当然のことですが、社会貢献の一環として、お客様や地域の方々にも広く周知し、安心を提供させていただいています。
従業員に対しては、AED講習を地域消防局との連携で行い、安全衛生意識を高め、万が一の際は冷静に対処できるよう備えております。
働く社員への環境づくり
くるみん認定
天理時報社は、「次世代育成支援対策推進法」(※)に基づき、2013年10月、厚生労働省・奈良労働局より、「仕事」と「子育て」の両立を積極的に支援する企業として認定を受け、認定マーク(愛称「くるみん」)を取得しました。
これは、年次有給休暇取得促進のための措置や、育児休業を取得しやすい環境作りなど、天理時報社のワークライフバランス推進の取り組みが評価されたものです。
今後も社員一人ひとりにとって働きがいがあり、働きやすい会社であることを目指し、さらなる制度の充実、職場環境の改善に取り組んでいきます。
※次世代育成支援対策推進法とは
次代の社会を担う子供が健やかに生まれ育成される環境の整備のために、国、地方公共団体、事業主が取り組むべき「次世代育成支援対策」を進める目的で、それぞれの果たすべき役割等を定めた法律です。
認定マーク「くるみん」はこの法律に基づいて、労働者の子育て支援のための行動計画を策定・実施し、その成果が一定の要件を満たしていると認められた企業に付与されます。
内部統制への取り組み
天理時報社では、健全な企業風土を浸透させるために、不正やミス、事故などを防止し、業務を有効活用かつ効率的に進める『仕組み』を経営に取り込んでいます。
一例として「ES調査」(従業員満足度調査)の実施や代表取締役へダイレクトに情報提供される「提案箱・目安箱」の設置を行い、従業員の意見吸い上げに努めています。
また、各部署長が内部統制の必要性を認識し、主体的に整備運用を行うため、各種会議や評価実施を行い、内部統制の浸透を図っています。
健康診断
避難訓練
プライバシーポリシー
天理時報社は、印刷業を通じて、地域と社会に貢献する企業をめざします。当社は、個人情報の保護についての重要性を自覚し、個人情報保護に関する個人情報保護マネジメントシステムを制定し、以下の方針の確実な履行に努めます。また、更にこれを効果的に維持できるよう、継続的に改善いたします。